「宮沢賢治のオノマトペ集」を読んで改めて思う、日本語の擬態語っていいなぁ

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昔から擬態語が大好きでした。日本語には「にやにや」、「てくてく」、「ぺろぺろ」といっぱいありますよね。マンガでもよく使われるので、日本人には馴染み深い用法です。そんな擬態語(フランスではオノマトペ)をふんだんに使ってた小説家がいます。宮沢賢治。「銀河鉄道の夜」で有名なあの人です。本屋さんでたまたま「宮沢賢治のオノマトペ集」を見つけて、おもしろそうだったので買ってみました。今日はその中からいくつか「いいなぁ。」と思ったオノマトペを紹介します。

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宮沢賢治のオノマトペ集

こぼこぼ

宮沢賢治は一般的なオノマトペを逆転させる形をよく取るらしく、これは「ぼこぼこ」を逆転させたんだとか。「まっ白な岩からこぼこぼと水が噴きだす(風の又三郎)」というふうに、お水が地面から出てくる様子を表してます。「こぼこぼ」という音の響きからは「噴きだす」という言葉を使うほどお水が強く湧いてるイメージはしませんが、「ぼこぼこ」をひっくり返したんだとわかってからは、なんとなく納得しました。

ぺかぺか

これは「銀河鉄道の夜」からで、「そしてジョバンニはすぐうしろの天気輪の柱がいつかぼんやりした三角標の形になって、しばらく蛍のやうに、ぺかぺか消えたりともったりしてゐるのを見ました」というふうに書かれてます。「ぺかぺか」は光が不規則に点滅してる様を言ってるわけですが、こんなふうにあえてオノマトペを使うところが素敵ですよね。

かぷかぷ

「クラムボンはかぷかぷわらったよ(やまなし)」と蟹の兄弟の1人が言います。このクラムボンも蟹なのかどうかわからないので、「かぷかぷ」のイメージがいまいち湧かないものの、響きがかわいくてすきです。でも、もし蟹ならそんなふうに笑いそうですね。

せらせら

馬があんまり泣くものだから、うさぎのホモイも「ついつりこまれて一寸鼻がせらせらしました(貝の火)」と書かれてるように、ここでは「涙ぐむ」という意味で使われてます。「涙ぐむ」もすきな日本語ですが、「せらせら」もよい響きです。ちなみに、岩手県の方言では、のどに痰が詰まって不快な様子を言うようです。

しゃりんしゃりん

これも同じく「貝の火」からで、鈴蘭が鳴った様子を「しゃりんしゃりん」と書いてます。こういうオノマトペを知ってしまうと、安易に隠喩を使えなくなりますよね。だって、「しゃりんしゃりん」ですよ。こんなに素敵な表現、なかなかないと思います。

まとめ

この本には全部で157ものオノマトペが収録されてます。ぺらぺらとページをめくって、目に止まったオノマトペを読んでみるだけでも楽しいですよ。

ということで、今回は「『宮沢賢治のオノマトペ集』を読んで改めて思う、日本語の擬態語っていいなぁ」でした。

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