「若者のテレビ離れ」の先をイメージしてみる

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毎日テレビにかじりついて、アニメやドラマを観てたのがもう10年以上前の話だと気づいてはっとしたことがあります。いつの間にか、どこかの時点でぼくは完全にインターネットに移行してました。テレビが嫌いになったわけではなく、インターネットという遊び場にいるうちに、あまりにも心地よくて、テレビの存在を忘れてしまってたという言い方がなんとなくしっくりきます。

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絶対的に見えたものが忘れ去られていくその流れにぞっとする

ぼくはテレビが本当に大好きでした。学校から帰ってきて、夕方からアニメやドラマを受動的に観られる幸せ。日曜だけは誰よりも早起きして、朝の9時まで特撮ものとアニメに浸り、新聞をときどきチェックして、好きな番組のスペシャルなんかがあると、それだけで1日が充実した気分になってました。

そんなぼくが知らないうちにテレビとは疎遠になってたなんて、よく考えてみるとぞっとします。インターネットがそれだけ吸引力があったというよりも、絶対的に見えたはずのものが簡単に個人の中で崩れ去って、忘れ去られていくその流れにぞっとします。たぶん、テレビ関係者の方々も冷や汗をかいていることでしょう。まさか「若者のテレビ離れ」なんていう現象が起きるとは、15年前には誰も想像してなかったはずです。

YouTube、ニコニコ動画、Hulu、Netflixと続々とインターネットと相性のいい動画サービスが登場してきて、テレビというマスメディアには敵わないまでも、勢いならどちらが圧倒してるかは考えるまでもないくらいです。こういうことってテレビ以外でもどんどん起きてくんだろうなぁと思うと、やっぱりぞっとします。

一時期、イギリスのオックスフォード大学が認定したあと10年で消える仕事が話題になりましたが、実はガソリンスタンド、高速道路の料金所、スーパーとその波はもう押し寄せています。ただ、これから第2波、第3波があるよ、という話なんでしょうね。

ガソリンスタンドが無人化されたり、料金所のおじさんがいなくなってたり、なんてみんなが気づいてたことなんですが、だいたいの人がそこから先をイメージせずに思考停止しちゃうんだと思います。こういう事態が他のところでも起きるかもしれないことを、自分が働いてるところでも起きる可能性をあえて考えないようにするんですね。

チェーン店において大切なことは接客よりも効率化、人件費削減です。経験値の高い人よりも安くても適度に働いてくれる人が求められます。もっと言うと、普通に働いてくれる人なら誰でもいいわけです。

そうすると、最終的には人でなくてもよくなります。機械、ロボットは初期投資にお金がかかりますが、長期的に見ると電気代と修理代だけで、人を雇うよりも安くすみます。Amazonの倉庫ではすでに1万5千台のロボットを導入してます。最大で1000億円の人件費削減に繋がったそうです。

未来は平等に分配されない

インターネットがいっきに世間に広がったのは、2007年に発売されたiPhoneの影響がかなり強いと言われてます。これはホリエモンも言ってますが、本当は超小型パソコンなのに、それだとみんなが手に取らないから、親しみのある携帯に目をつけて、「iPhoneは高機能な携帯ですよ」と宣伝されました。こうしてスティーブ・ショブズによってインターネットはみんなの日常生活にうまく取り入れられたわけです。

それなのにテレビは今でも言ってますよね。「インターネットは犯罪の温床になる」「インターネットはばかになる」なんてことを。これってぼくたちが「テレビばっか観てないで」と親に言われたことそのまんまですよ。なんの根拠もなくそんなことを言ってるから、テレビも親も時代に取り残されるんですよ。

なんて上から目線で言ってるぼくも戒めたいです。インターネットが絶対ではなくなる日もくるんでしょう。目の前の常識が廃れる日が突然に訪れるんでしょう。ウィリアム・ギブソンが”The future is already here – it’s just not evenly distributed.”「未来はすでにここにある。ただ平等に分配されてないだけだ」と言ったように、もしかしたらもうすでに来てるのに、ぼくが気づいてないだけかもしれません。

「日本にNetflixがやってきた」「Deep Learningがやばい」「3Dプリンターが物流の概念をひっくり返す」みたいなことを騒いでるのは本当にごく一部だけの人のように、自分が知ってることは通りすがりのおばさんは知らないだろうし、カフェで横に座ってるお兄さんが知ってることを、ぼくは知りません。

若者のテレビ離れ。この事態からもっと広く先の未来をイメージしてみる。過去にもそんなことがなかったか考えてみる。CDショップ。本屋さん。もっと過去に遡れば、未来についていけなかったものの方が多いことに気づきます。2020年には東京オリンピック。iPad、Instagramは2010年、クックパッド、LINE、Siriは2011年なんですよね。今ではみんなが当たり前のようにLINEを使ってます。でも、ぼくは2012年になるまでLINEを使ってませんでした。未来は津波のように今も押し寄せてます。「若者のテレビ離れ」なんて言って、嘆いてるとあっという間に本当に取り残されてしまうのかもしれません。

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