[Kindle] 1巻完結のおもしろいマンガまとめ(百合、BL含む)

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1巻で完結してくれるマンガは、ふとしたときにさらっと読めてしまうからすきです。ただ残念ながら、ぴんとくる作品に出会うのは難しくて、損した気分になるときもあります。

が、ときどき「これは!」というのがあるんですよね。今回はそんなとっておきの20作品を紹介していきます。

1. 空也上人がいた

81歳、孤独な老人。46歳独身、介護職の女。27歳、特別養護老人ホームを「ある事情」でやめた青年。ぬぐい去れない痛みを抱えた3人の奇妙な恋が始まる――――。

新井英樹先生の絵のタッチがものすごく原作の雰囲気に合ってるんですよ。力強くてリアリティーのある感じが、余計にこの物語を壮絶なものにしてる気がします。

上にあるようにキャラクターは老人、女、青年の3人しか出てこないんですが、だからこそそれぞれのキャラのちょっとした仕草を見逃さないようにして読んでほしいです。

原作の小説をコミカライズして、ここまで原作に負けないというか、原作を超えていきそうな勢いのある作品って、あんまりないんじゃないでしょうか。

2. 惑星9の休日

凍り付いた美少女に思いを馳せる男、幻の映画フィルムにまつわる小さな事件、月が惑星9を離れる日、愚直な天才科学者の恋…風にのって遠くからやってきた、涼しげな8つの物語。

短編集です。ひとつひとつの物語が緻密な上に、妙にノスタルジックでふわふわした気分にしてくれます。田園風景が広がるなか、電車に乗りながら読みたい作品です。

3. 夜とコンクリート

眠れない建築士と建物の声を聴く男。丘の上の戦闘機とありふれた夏休み。君に会えない僕と屋上で見上げた空。夜とコンクリート。平坦な日常にある、もう一つの地平に見たことのない景色がある。

「惑星9の休日」と同じ作者の町田洋先生の作品です。同じ作者なので、どっちかひとつの作品にしようか迷って、結局選べずに載せてしまいました。もうすべてがいいんですよね。

4. 運命の女の子

あらすじ

少女の周囲に、死体の山が築かれていく――。女刑事が大量殺人犯と対峙するホラーサスペンス『無敵』。誰もが自分を愛した。そう、彼女以外は……。苦い初恋の呪縛から逃れられない青年をリリカルに描く『きみはスター』。世界を救えるのは、祝福を受けなかった私だけ。使命を背負わされた少女と少年の冒険譚『不呪姫と檻の塔』。

最初の「無敵」のインパクトが凄まじい作品です。読後はこの寒気がするくらい、どこか恐ろしい少女が頭から離れなくなります。

他のお話も「さすがヤマシタトモコ先生!」と思うくらいによく作り込まれてます。

5. しばおっちゃん

満員電車に揺られること2時間。身も心もくたくたになりながら出勤するお父さん。
会社ではようやく課長に昇進するも、ほぼ中間管理職。
独裁者上司と曲者ぞろいの部下たちに四苦八苦の毎日。
さらに残業でへとへとになって帰宅するも、
愛妻が用意しておいたのは袋に入ったままのソーセージ。
ショックを隠しきれないお父さん。
それでも何も言えずに冷たいソーセージを食べて床につく。
明日は良いことがありますように…。
愛すべき家族を養う責任を背負った男の進化した姿である「しばおっちゃん」。

もうね、即買いしましたよ。読んでみると、まさに表紙通りの、想像してた通りのゆるくてにやにやしてしまいそうなしばおっちゃんの日常が描かれてるんです。超癒されます。

またしばおっちゃんの存在以外はかなりリアルに描かれてるところもいいんですよね。これがただのおっちゃんだったら全然癒されませんから(笑)

6. 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

前代未聞の漫画ここにあり! 2年の沈黙を破って、九井諒子ワールドの幕がふたたび開く。
竜と人、人魚と野球少年、神様と小学生――それぞれの絆を題材とした過去の6作品に加え、全38ページの新作描き下ろし作品を収録。笑いあり、涙あり、きっとあなたが忘れていた、親と子の絆を思い出す7つ物語。

九井諒子先生の作品、今のところ全部おもしろいです。「竜の学校は山の上」、「ひきだしにテラリウム」、「ダンジョン飯」も時間があればぜひ読んでみてください。ハズレがありませんから。

どの物語もファンタジーとリアリティーのバランスがとってもよくて、絵のタッチも世界観によく合っていて、「すごい。」のひと言。

7. 逃げる男

「この森には、子供にしか姿が見えないクマがいる。一日そのクマと過ごして、無事に森を抜けられたら、なりたいものになれる」そんな伝説がある鬱蒼とした森の中に、足を踏み入れた一人の少女。そこで出逢ったのは……。

オノ・ナツメ先生の「逃げる男」。淡々としていて、単純なストーリーなようで、何度読んでも飽きない作品。むしろ、読むごとに味わいが増してくるような。

8. リストランテ・パラディーゾ

元気娘ニコレッタが出逢ったのは、従業員は老眼鏡紳士のみ(女性客に大人気)という少し不思議なお店で…!?優しいクラウディオ、小言の多いルチアーノ、モグほっぺのジジ、豪気なテオ……

レストランで働くスタイル抜群の老眼鏡紳士たちがいちいちかっこいい。エロい。「オノ・ナツメ先生、これはずるい!」と叫びたくなるような、そんな作品です。

ぼくは別に腐女子(そもそも男です)でも老眼鏡紳士好きでもないですが、それでもどきっとする瞬間が読んでる間に何度かありました(笑)

9. 終電にはかえします

校内ミスコンで優勝を狙うお嬢系の美少女あさきは、通学電車の中で後輩のツネと知り合う。 プリン頭にマスクのツネは、クラスでも浮いている様子。 そんなツネが自分にだけなついているのは気分がいい。 それだけのはずだったのに、初めてツネの素顔を目にしたあさきは……?

百合入門的な作品。出てくる少女がみんなかわいくて、読んでるだけで幸せになります。その上、ストーリーもとってもいい。

BLもそうですが、なんとなく美男子同士、美女同士が愛し合うからこそ安心できる部分がありますよね。それにしてもこの「終電にはかえします」は、何回読んでもにやついてしまいます。

10. 僕は髪の毛が少ない

前代未聞!20代から髪の毛が少なくなった“僕”のポジティブコミックエッセイ。実践的ノウハウ&爆笑コミックエッセイで、“髪の毛が少ないこと”の悩みの正体と、その上手なつきあい方がわかります。

ハゲによるハゲのためのマンガ本です。「髪が薄い人は優秀な証拠だから自信を持とう」という啓蒙から始まって、作者が髪が薄くなってきたのを気にしてた頃のお話へ。

このマンガは髪が薄いという劣等感をいかに克服すればよいのかおもしろおかしく、かつ真剣に描かれてるところがすごくいいです。

ほとんどの男性にとって、髪が薄くなっていくのは宿命みたいなものじゃないですか。50代になってからハゲる人もいれば、20代でハゲる人もいます。

将来の自分の髪を気にしてる人、ハゲかけてる人、ハゲてる人、みんなに読んでほしいバイブル的なマンガです。

11. さよならたまちゃん

いつか漫画家になる事を夢見て、漫画家アシスタントとして日々を暮らしていた35歳の主人公。そんな彼に突然襲ってきた癌という大きな試練。睾丸の癌に冒され、片タマを失った主人公が、家族や他の入院患者との出会いをコミカルな絵でリアルに描ききる。後が無いのはわかってる。でも諦めるには早すぎる!夢を掴むための闘病記!

「闘病生活ってこんなにつらいんだよ」っていうような押しつけてくる作品とは違う、もっと本質的な部分を見せてくれる作品です。

こういう言い方はあんまり好きじゃないんですが、あるシーンで心が震えました。涙が出ることはあっても、こういう体験ってなかなかできないので、「ああ、いい作品に出会ったなぁ」と純粋に思いました。

12. その男、甘党につき

あらすじ

あふれんばかりのチョコレート。氾濫するロマンティック。――チョコレート好き紳士をめぐる、ある愛の物語。パリに暮らすやり手の弁護士、ジャン=ルイ。彼が世界で一番愛するは――チョコレート。彼の向かうところ、いつも悩め人々が待ち受ける。果たしてジャン=ルイは、チョコレートで人々を救うことができるのか? そして、彼の秘められた過去とは……?

ショコラが食べたくなる、パリでショコラ巡りをしたくなる作品。絵のタッチとか雰囲気がどことなくオノ・ナツメ先生に似てます。

そして、主人公のジャン=ルイ。ばっちり決まった、まるで高級ホテルのオーナーのような姿と立ち振る舞い。その彼がサロンで頼んだショコラを次々と口に入れていく様が、とてもおいしそうでエロいのです。

13. へんなねえさん

あらすじ

あしたのあたしと触れ合う摩亜夜。女体を快楽に陥れる装置を発明するハナコ博士。突然姉ができて喜ぶ裕一。すこしふしぎでHな日常を送る彼らの知らないところで、かなりふしぎな生命体が……!?奇想天外!美少女いっぱい!抱腹絶倒!馬鹿ばっかり!

基本、エロいです。でもそれだけじゃなくて、ばからしくて、最後までちゃんとおもしろい作品。少しだけSFっぽい部分も素敵。こういう方向性の作品、すきだなぁ。でも、なかなか出会えないんですよね。ただエロいのなら、いくらでもあるのに。

14. 春風のスネグラチカ

車椅子の少女と物言わぬ従者。 互いの他に、信じるものなどない二人。

なんというか、とてもよい作品。まだロシアが「ソ連」と呼ばれてた頃を舞台にした、重々しくてロマンチックな物語。完成度、かなり高めです。読後は1本の映画、それもとびっきりのを観たような感覚に陥ります。

15. 橙は、半透明に二度寝する

あらすじ

大好きな友達の首を切った女の子。告白したら爆死しちゃう、爆死病の女の子。カブトムシをこよなく愛する女の子。普通すぎる「日常」のお隣には、いつだって「非日常」が。だけど、それは後からわかること……。

ちょっとグロいお話がちょこちょことある、めちゃくちゃな世界の物語です。表紙からして、かなりおかしいですよね。こういうの好きな人は、気にいると思います。ちなみに、百合作品というわけではありません。

16. 文豪失格

あらすじ

天国で暮らす文豪たちを描く、愛あふれる教養ギャグ漫画!

天国で暮らす夏目漱石とか芥川龍之介とか太宰治が出てくるお話。小ネタやそれぞれの立ち位置・関係性がうまく描かれていて、いちいち笑えて楽しいです。

それに芥川龍之介かっこよすぎ。文豪好きの文学部出身者はぜひ読んでみてください。

17. アイリウム

あらすじ

1錠飲めば1日分の記憶を飛ばすことができる薬、アイリウム。薬が効きはじめると、他人から見れば意識もあり普段通りの生活をしているように見えて、その間の記憶がまったくなくなってしまう。つまり、嫌な思いをする出来事の前に飲んでおけば、その事を思い出すことなく日常生活が送れるのだ。記憶を薬でコントロールできるようになった時、その人の生はどんな彩りになるのか…。

SFマンガですね。ぼくはこういうの大好きです。ひとつひとつの物語もうまく練られてます。もっとこういう作品が増えてほしいなぁ。

18. ニィーニの森

あらすじ

ニィーニの森はさまざまな種族が集う不思議な森。満月に願えば湖の妖精が願いを叶えてくれる――。そこは、夢の世界。人間は動物に、動物は人間に、種族を変えて愛おしい生を共におくる。

みんなかわいらしすぎる。人間とか動物とか昆虫の禁断の恋の物語。絵のタッチとか雰囲気はもちろん、ストーリーも秀逸で、最後までいっきに読ませられます。

19. 女の子が死ぬ話

あらすじ

高校に入って、初めて出来た友達は、出会って数ヶ月で死にました――。少女漫画のような青春に憧れる少女・千穂は高校入学初日に同じクラスの和哉・遥と知り合い、意気投合する。和哉への淡い恋心を抱きながら充実した高校生活を過ごす千穂。しかし、彼女は知らなかった。親友の遥が不治の病に冒されており、あと数ヶ月しか生きられないことを…。

タイトルからわかるように、女の子が死ぬ話です。マンガを読んでいて、しかもネタばれされてるのに、胸が締めつけられるような思いをすることってなかなかないんですが、これは例外です。

20. 変身のニュース

あらすじ

妄想癖が悪化し、兄弟の手に負えなくなってしまった妹。大切に思っているはずなのに、煩わしいと感じてしまう人間の矛盾に迫った『水平線JPG』。ある日、死んだ恋人からとんでもないプレゼントが届く『ダンくんの心配』や、爆弾魔の孤独を描いた『成人ボム 夏の日』等、煌めく九編を収録。

全体的にぶっとんだお話なのに、ディテールまでこだわって描かれてるあたりが、すばらしいです。どのお話もおもしろいし、考えさせられます。

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