数百匹のゴキブリと住んでも、やっぱり奴らのことは大っ嫌い

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カナダに行ったとき、いちばん最初はホームステイでした。

ただ、ダウンタウンからは遠いし、ホストファミリーは微妙だし、食事はまずいし、家賃は高いしで、さいあく。どうにか半年間我慢してから、アパートに引っ越しました。

やっとのことで移り住んだダウンタウンのアパート。

ホームステイ先が900ドルで、このアパートが800ドルだったので、100ドル安い上に、これからは自分で好きなものを食べて、好きなように住める。そんなことを想像したら、わくわくが止まりませんでした。

しかし、いざ引っ越してみると、汚い。想像以上に汚い。クリーニングも済んだと聞いてたから、それはもうきれいになってると思ってたのに、悲惨な状態。

まだIKEAでベッドも買ってきてなかったので、ダンボールをベッド代わりにしようと考えてたんですが、寝れたもんじゃない。

前に住んでた人が靴のままあがってたのか泥だらけ。しかも、引っ越したのは2月の雪もさんざん積もった冬のこと。まあ、まだこれは雑巾で拭けばよかったので、そこまで気にならなかったんです。

ゴキブリなんて大嫌い

問題はゴキブリ。G。床を見渡すと、泥とは別に茶色っぽいのがちらほら死んでる。ゴ、ゴキブリだ。日本のよりか小さいけれど、間違いなくゴキブリだ。

死んでるから片付ければ済む話とは言え、これから厚さ数センチもないダンボールで寝るのです。1匹ゴキブリを見たら、何十匹、何百匹はいると思えと言われてるのに、死んでるとは言え、目に見える範囲で数匹。ということは、考えられない数の奴らがいることになる。

ぼくはさすがに焦って、夜の21時過ぎから引っ越し早々大掃除を始めることにしました。冷蔵庫の下、オーブンの下、お皿を入れる引き出しの中、クローゼットの中、バスルーム。どんどん出てくる出てくる生きたゴキブリと死んだゴキブリ。

嘘ではなく、大袈裟ではなく、その日だけで合計100匹以上のゴキブリを見ました。そして、ティッシュで葬り去りました。

特に冷蔵庫の下は酷くて、50匹近くの死骸を見たときは、もうどうしていいかわからなかったです。気持ちわるいとかそんな次元じゃないんですよ。50匹のゴキブリですよ。

それとともにこんなところに少なくとも1年は住まなくちゃいけないという現実が頭の中をぐるぐるしてました。

それでもどうにか掃除をして、やっと寝られるくらいまで片付けて、その日は寝ました。次の朝、IKEAでベッドを買い、コンビニでジェットスプレーを買い、ゴキブリとの戦いが幕を開けました。

ある日は、シャワーを浴びてるときに、シャンプーを取ろうとしたら、奴が後ろ側に。またある日は、電子レンジの隙間の部分に。そのまたある日は蛇口の隙間から。スタバでiPadを出そうとしたら、かばんの中に。

ゴキブリと戦い始めて3ヶ月が過ぎた頃、もう我慢の限界に達して、業者をお願いしました。もうこれで大丈夫だろうと安心した次の日、奴がひょうひょうと現れたのです。

もうどうすればいいのかわからない。そんな気持ちとともに、この状況にどこか慣れ始めてる自分もいました。というか、無理やりにでも慣れないと、ストレスで大変なことになるので。

それから2ヶ月後、日本からゴキブリ退治用の道具がいくつか届きました。海外にはスプレー、しかも全然効かないのしかないんですよね。で、届いた中でいちばん効いたのは、「ブラックキャップ」。

このおかげでかなり数が減りました。それでもやっぱり数匹はいるようで、たまには出るんですね。最初から比べれば、快適さは増しましたが、ゴキブリが1匹でもいるという事実が嫌で嫌で仕方なかったです。

最終的に、契約期間の1年が経ってすぐに、他のところに移り住んだんですが、いやあ、本当にホームステイの方が何倍もましだったほどです。ホームステイ先では、ネズミとかゲジゲジがたまに出たんです。

ああ、ネズミともゲジゲジともおさらばできると思ってたら、それよりもひどい状況。日本のよりはひと回り小さいとは言え、ゴキブリですよ。それも何百匹の。

たしかにクワガタとかカブトムシとそこまで見た目は変わらないものの、あの俊敏さと動き方、それに偏見がべったりと身体に焼きついていて、生理的に無理なんですよね。

奴らと1年間一緒のところに住んで、そのことに少し慣れた期間があったからって、好きにはなれません。そもそもあんなゴキブリ部屋に住んでたなんて、考えるだけで鳥肌が立ちます。

ということで、今回は「数百匹のゴキブリと住んでも、やっぱり奴らのことは大っ嫌い」でした。

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