中原中也と小林秀雄の文壇青春愛憎劇を描いたマンガ「最果てにサーカス」

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昨日、ヴィレバンのマンガコーナーをうろちょろしてたら、たまたま見つけた「最果てにサーカス」というマンガ。

詩人の中原中也と批評家の小林秀雄の文壇青春愛憎劇が描かれます。高校の頃に小林秀雄に憧れ、批評家を目指した自分としては、買わずにはいられない作品。

最果てにサーカス

あらすじ

大正十四年(一九二五年)、桜舞う春に作家を志す
23歳の文学青年・小林秀雄は上京してきたばかりの
まだ18歳の詩人・中原中也と運命的に出会う。

自意識の殻に閉じこもり、創作の迷路に入っていた
秀雄に衝撃を与えて、彼の生きざまを根っこから変えていく中也…
そして中也には同棲する一人の女・長谷川泰子がいた

作者は「彼女とカメラと彼女の季節」で有名な月子先生。表紙はぐっと惹きつけられる眼差しでこっちを見つめてる中原中也。この背景の絶妙な色合いも素敵です。

この作品では、中原中也と小林秀雄、それに長谷川泰子の三角関係が描かれます。1巻はまだ序章で、中也と小林が出会い、2人の仲が深まっていくところまで。

今の時点ではまだ2巻が発売されてないので、これからの展開が楽しみです。なによりも中也と小林の関係をもっと見たい。

中也に影響を受ける小林。小林に影響を受ける中也。お互いに意識し合い、そのなかで愛する人まで重なる2人。

中也は30歳という若さで亡くなったことでも有名ですが、亡くなる直前には「在りし日の歌」の原稿を小林秀雄に託しています。ここからも2人の仲がいかに密接だったかがうかがえます。

なので、泰子との関係よりも、中也と小林のちょっとしたやり取りの方が、読んでいてずっと魅力的に見えました。お互いに意識し合ってる様子も上手に描写されてます。

東京に戻ってくると言って去ってしまった中也に「くそっ・・・・!!なんで、戻って来ないんだよっ・・!!」とイライラする小林。小林といつも一緒にいたいがために、すぐ近くの場所に移り住んできた中也。

2人が恋人同士になる方がしあわせな結果になるんじゃないかとさえ思う仲の良さ。

それにしても中原中也という人は、本当にユニークな人ですよね。「文豪失格」でも同じような描かれ方をしてたので、たぶん実際にもそうだったのでしょう。

彼の詩集は1度読んだ覚えがあるものの、そのときはそれほど感銘を受けなかったんですよね。でも、これを機にもう1度読んでみたいと思いました。

ということで、今回は「中原中也と小林秀雄の文壇青春愛憎劇を描いたマンガ『最果てにサーカス』」でした。

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