すぐそこまで来ている機械化した未来と消えていく人間の仕事

time-371226_640

この前、東京立川のIKEAに行ったら、大半のレジはセルフでした。ぼくの住んでいたカナダのトロントではセルフレジが浸透しつつありましたが、日本でも同じようになっていく可能性は高いとおもいます。おそらく、この流れは止まることがなく、スーパーやコンビニでもセルフレジは当たり前になっていくのでしょう。

今やインターネット上で最大規模のECサイト「Amazon」が、ロボット化された最新発送センターを2014年に公開して、話題を呼んだのは記憶に新しいです。2012年に7億7500万ドルで買収したKiva社のオレンジ色のロボットたちが、ぶつからずに倉庫にある荷物をせっせと運んでいる姿は、あまりにも衝撃的でした。

Meet the Robots Filling Your Cyber Monday Amazon Orders – YouTube

4年前にニューヨークのウォール・ストリートに行く途中のスターバックスで、「市場は機械のものになってしまった。人間はただ、そのなかで取引をしているにすぎない」という内容の記事をWIREDで読みました。金融市場は、アルゴリズムに支配されているか。ウォール・ストリートに行ってみると、心なしか思っていたよりもずっと閑散としていました。

今、機械化の流れは10年前とは比べものにならない速さで進んでいます。その実感が伝わりにくいのは、SF作家のウィリアム・ギブソンの言葉を借りれば、”The future is already here – it’s just not evenly distributed.”(未来はもうすでにここにある。ただ平等に普及していないだけだ)ということでしょうか。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

あと10年で消える仕事

alone-279080_640

オックスフォード大学の調べによると、あと10年で90%の確率で機械に代わる仕事、つまりは消えてしまう仕事は以下の通りだそうです。

銀行の融資担当者、スポーツの審判、不動産ブローカー、レストランの案内係、保険の審査担当者、動物のブリーダー、電話オペレーター、給与・福利厚生担当者、レジ係、娯楽施設の案内係、カジノのディーラー、ネイリスト、クレジットカードの申込者の承認・調査を行う作業員、集金人、パラリーガル、ホテルの受付係、電話販売員、仕立屋、時計修理工、税務申告書代行者、図書館員の補助委員、データ入力作業委員、彫刻師、苦情の処理・調査担当者、筆記・会計・監査などの事務員、検査・分類・見本採取・測定などを行う作業委員、映写技師、カメラや撮影機器の修理工、金融機関のクレジットアナリスト、メガネ・コンタクトレンズの技術者、義歯制作技術者、測量技術者、造園・用地管理の作業員、建設機器のオペレーター、訪問販売員、塗装工職人

よく見ると、もうすでに代わりつつある仕事もありますよね。もちろん、国によって多少の違いはあるでしょうが、時間の問題な気がします。

もし消えていく仕事があるのだとすれば、それは半ばどうしようもないことです。また、消えなくても、縮小化していく仕事もたくさんあるでしょう。たとえば、「freee」や「MFクラウド会計」のようなオンライン会計サービスの登場で、会計士や税理士の重要度は下がっていく可能性があります。

思考停止せずに、常に現在と未来について考える

thinking-277071_640

ビル・ゲイツはとある記事でこんなふうに話しています。

Software substitution, whether it’s for drivers or waiters or nurses … it’s progressing. … Technology over time will reduce demand for jobs, particularly at the lower end of skill set. … 20 years from now, labor demand for lots of skill sets will be substantially lower. I don’t think people have that in their mental model.

「ソフトウェアがドライバーやウエイター、それにナースの代わりをすることで、仕事の需要は徐々に減っていくだろう。特に、大したスキルのいらない仕事は、これから20年でどんどん少なくなる。しかし、まだ誰もその心の準備ができていないように思う」

今、「Deep Learning」の発展によって、人工知能(AI)はこれ以上ないくらいに注目されています。囲碁の世界チャンピオンを圧倒した「AlphaGo」と呼ばれる囲碁ソフトを開発したDeepMind社。2014年には、この会社をGoogleが4億ドルで買収しました。また、「人工知能は人間を超えるか」のような書籍が次々に出版されることからも、注目度の高さはうかがえます。

つい最近まではSFの中での現実でしかなかった人工知能。今は現実味を帯びてきているわけです。ビル・ゲイツが言うように、それなのに多くの人は人工知能を搭載したロボットや機械に仕事を奪われるかもしれない未来について、まるで無頓着です。正直な話、ぼくもしっかり理解できていませんし、そういう未来が本当に来るのかまだまだ半信半疑な部分があります。

しかし、時代の流れのなかで誰にでもできるような仕事は、現に今でもどんどんなくなってきています。ETCの普及で、高速道路の料金所も自動化がかなり進んでいます。ついこの間までは、当たり前のようにいた料金所の方がもうほとんどいません。

実際にあと10年、20年でどれだけの仕事が消えていくのかは誰にもわかりません。ただ、「自分は大丈夫だ」と思考停止していては、いざというときに前に進みづらくなってしまいます。森博嗣(もりひろし)さんの小説「探偵伯爵と僕」の中で、タイトルにある探偵伯爵がこんなことを言います。

いや、悪い方へ考えた方が良い。そうすれば、対処も遅れないし、万が一のときに驚かずに済む。

常に現在と未来について考える。そうやって今の仕事を辞めて、なにか他のことをする人も出てくるでしょう。逆に、考えた上で今の仕事でやっていける自信がある人もいるでしょう。もしくは、現状維持で様子をうかがう人もいるでしょう。なにが正しくて、なにがた正しくないかなんて、後から気づくものです。

ただ、思考停止していない方が、対応はしやすいはずです。心の準備ができているかできていないかでは、次のステップを踏み出すときの勢いが違うんじゃないでしょうか。そのためには、政治や経済だけではなく、テクノロジーについても強い関心を持ち、情報収集を欠かさないことが大事になってくるとおもっています。

ということで、今回は「すぐそこまで来ている機械化した未来と消えていく人間の仕事」でした。

<こちらの記事もどうぞ>
東京の魅力48連発

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

フォローする